千歳基地周辺には、F-15戦闘機の離着陸を狙える場所から、新千歳空港の旅客機と自衛隊機を一緒に楽しめる場所まで、航空ファンに知られた撮影ポイントが点在しています。

初めて行くなら、どこからF-15を撮ればいいのでしょうか?
アクセスのしやすさを優先するなら新千歳空港展望デッキやJコロポイント、南千歳陸橋が候補です。一方、千歳基地のF-15をより近い距離から狙いたい場合は、36Rエンド周辺など基地南側の撮影ポイントが知られています。
ただし、空港・基地外周の撮影ポイントの多くは公式に整備された展望施設ではなく、航空ファンの間で使われている通称です。
道路状況や工事、土地の利用状況によって立ち入りできる範囲が変わることもあるため、現地の標識や規制を最優先してください。
- 千歳基地周辺で知られる撮影ポイント12か所を紹介
- F-15を狙いやすい場所と旅客機向けスポットを区別
- 光線・アクセス・駐車場・トイレの違いを整理
- 航空祭や基地周辺で守るべき撮影ルールを解説
千歳基地の撮影ポイントを選ぶ基本


千歳で航空機を撮影するときは、最初に「千歳基地の自衛隊機を撮りたいのか」「新千歳空港の旅客機も撮りたいのか」を決めておくと場所を選びやすくなります。
千歳基地と新千歳空港には4本の滑走路がある
千歳基地と新千歳空港は隣接していますが、それぞれ別の滑走路を持っています。
| 施設 | 滑走路 | 長さ |
|---|---|---|
| 新千歳空港 | 01L/19R | 3,000m |
| 新千歳空港 | 01R/19L | 3,000m |
| 千歳飛行場 | 18L/36R | 約3,000m |
| 千歳飛行場 | 18R/36L | 2,700m |
千歳基地のF-15撮影で特に名前が出てくるのが18L/36Rです。
一方、「生コンポイント」「A10ポイント」などは主に新千歳空港側の旅客機を狙う場所として知られています。
風向きで離着陸の方向が変わる
航空機は基本的に向かい風を利用して離着陸するため、その日の風向きによって使用する滑走路の方向が変わります。
そのため、「36Rエンドへ行けば必ずF-15の着陸を撮れる」というわけではありません。
同じ撮影場所でも北寄りの風と南寄りの風では、離陸・着陸する方向や撮れる機体の角度が大きく変わります。
現地に着いたら実際の航空機の動きを確認し、使用している滑走路に合わせて撮影場所を決めるのが基本です。
戦闘機と旅客機では狙う場所が違う
F-15を優先するなら千歳基地側、旅客機を優先するなら新千歳空港側を選びます。
Jコロポイントや南千歳周辺のように、位置によっては旅客機だけでなく千歳基地のF-15や政府専用機などを確認できる場所もあります。
「旅客機を撮りながら自衛隊機も待ちたい」という場合には、このような両方を見渡せる場所が便利です。
通常日と航空祭では撮影条件が違う
通常日の撮影と航空祭当日ではルールが異なります。
2026年9月6日に開催された「千歳のまちの航空祭」では、基地内に一般来場者用駐車場は設けられず、周辺施設への無断駐車や交通の妨げになる駐車も禁止されました。
さらに飛行場地区では、三脚・脚立・ドローンを使用した撮影が禁止されています。
航空祭へ行く場合は通常日の撮影情報をそのまま使わず、その年に千歳基地が発表する最新ルールを確認してください。
千歳基地の撮影ポイント12選


ここからは、新千歳空港・千歳基地周辺で航空ファンに知られている12か所を紹介します。
展望デッキなどを除き、以下には公式の撮影施設ではない場所も含まれます。道路・私有地・施設内へ無断で入らず、現地の標識や管理者の案内を優先してください。また、通称やアクセス状況は変更されることがあります。
1.新千歳空港展望デッキ|初心者でも利用しやすい
初めて千歳で航空機を撮影するなら、最も利用しやすいのが新千歳空港国内線ターミナルの展望デッキです。
空港の滑走路や誘導路を見渡せ、離着陸する旅客機や駐機中の航空機を撮影できます。
ターミナル内にトイレ、飲食店、コンビニなどがあり、長時間の撮影でも休憩しやすいのが大きなメリットです。
| アクセス | JR新千歳空港駅直結 |
|---|---|
| 駐車場 | 新千歳空港有料駐車場 |
| トイレ | あり |
| 向いている撮影 | 旅客機・誘導路上の機体 |
なお、展望デッキは通年開放とは限りません。利用時間・開放期間は新千歳空港公式サイトで確認してください。
2.ドッグランポイント|新千歳空港19側の着陸機を狙う
「ドッグランポイント」は、新千歳空港周辺で航空ファンに知られている通称です。
19側を使用する際の着陸機などを撮影しやすく、午前側の光線が比較的狙いやすい場所として紹介されています。
ただし民間施設を利用する形になるため、営業時間、料金、撮影利用の可否などは訪問前に施設へ確認してください。
3.生コンポイント|新千歳空港の離着陸機を横から狙う
生コンポイントは、新千歳空港東側で使われる通称撮影ポイントです。
01R/19Lの中間付近に位置するため、航空機の側面を狙いやすく、天候によっては樽前山など北海道らしい背景と組み合わせた撮影もできます。
一方、公式展望施設ではなく、トイレや売店を前提にできる場所ではありません。
周囲の事業者・作業車両の邪魔にならないことを最優先し、駐車できる場所かどうかは必ず現地の表示を確認してください。
4.A10ポイント|近距離撮影で知られるが現在の状況に注意
A10ポイントは、かつて誘導路A10付近の航空機を近距離から狙える場所として広く知られてきました。
タキシングする大型機を近くで撮影できることから人気がありましたが、新千歳空港では誘導路の増設・改修が行われています。
現在は「A10」という呼び方と実際の誘導路名称・現地状況が一致しない可能性があるため、古い撮影ガイドだけを頼りに向かわない方が安全です。
特に未舗装路や林道を経由するルートは、冬季や雨天時に通行が難しくなります。
5.18エンド|千歳基地の18側を狙う
航空ファンの間で「18エンド」と呼ばれるのは、千歳基地の滑走路18側周辺です。
運用方向が合えば、F-15など千歳基地を離着陸する航空機を狙えます。
国道36号周辺から撮影する場合、道路上への駐停車は避け、南千歳駅周辺など正式に利用できる駐車場から徒歩で移動してください。
6.南千歳陸橋|駅から徒歩で行きやすい
車を使わず千歳基地を撮影したい方に候補となるのが南千歳駅周辺の陸橋です。
南千歳駅から徒歩で移動しやすく、千歳基地側を比較的広く見渡せます。
F-15などの離着陸だけでなく、タイミングが合えば基地内を移動する航空機を確認できることがあります。
ただし陸橋は撮影専用施設ではありません。歩行者の通路をふさいだり、三脚や脚立を広げたりしないようにしてください。
7.ENEOS奥|新千歳空港19側の撮影ポイントとして知られる
「ENEOS奥」は、新千歳空港北西側で撮影者の間に使われている通称です。
19側へ進入する旅客機などを狙える場所として知られています。
ただし、ガソリンスタンドや周辺施設の駐車場は撮影者向けの駐車場ではありません。
施設利用者の邪魔になる駐車や長時間駐車は避け、撮影可能な公道上から安全を確保してください。
8.Jコロポイント|徒歩派にも使いやすくF-15も狙える
12か所の中でもアクセスしやすく、千歳基地の航空機も狙えるのがJコロポイントです。
名称は、J誘導路をタキシングする航空機の「転がり」を撮影できることに由来します。
新千歳空港国際線ターミナルから徒歩圏にあり、J・D誘導路を移動する国際線機材を近くで見られます。
さらに千歳基地側も見渡せるため、F-15の離着陸や政府専用機を確認できることがあるのも特徴です。
| アクセス | 新千歳空港国際線ターミナルから徒歩圏 |
|---|---|
| 駐車場 | 空港の正規駐車場を利用 |
| トイレ・飲食 | 空港ターミナルを利用可能 |
| 狙える機体 | 旅客機・F-15・政府専用機など |
初めて千歳基地周辺へ行く方にも比較的組み込みやすい撮影ポイントです。
9.管制塔横|古い情報だけで判断しない
「管制塔横」も、以前から千歳の航空撮影で使われてきた通称です。
過去の撮影記録では、管制塔周辺から千歳基地の航空機や政府専用機を撮影した例が確認できます。
しかし、撮影地点周辺の利用状況や立入条件は変化します。
現在も同じ位置から自由に撮影できると断定できないため、古いブログや地図だけを頼りに入らず、現地の標識・フェンス・立入規制を確認してください。
10.36Rエンド西側|F-15を横方向から狙いやすい
千歳基地南側でF-15を撮影する場所として知られているのが36Rエンド周辺です。
西側では、36Rを使用する航空機の着陸や滑走路へ進入する動きを横方向から狙えることがあります。
千歳基地らしいF-15の写真を目的に遠征する方には魅力のあるエリアですが、公式の撮影施設ではありません。
基地外周道路では駐停車できる場所かどうかを確認し、農地や私有地へ入らないよう注意してください。
11.36Rエンド|F-15の進入を正面寄りから狙う
36R側へ進入する航空機を迫力ある角度で撮影したい場合に知られているのが「36Rエンド」です。
滑走路の延長線に近いため、運用が36R側になれば接近するF-15などを正面寄りから捉えられる可能性があります。
ただし風向きが変われば運用方向も変わり、待っていても狙った方向から機体が来ないことがあります。
到着してすぐ撮影場所を固定せず、その日の航空機の動きを確認してから判断してください。
12.G誘導路ポイント|旅客機と自衛隊機の両方を狙える
G誘導路ポイントは、新千歳空港のG誘導路と千歳基地側を見渡せる場所として知られています。
G誘導路を移動する旅客機に加え、千歳基地の18L/36Rを離着陸する自衛隊機を撮影できるのが特徴です。
一方、林や未舗装路を通るルートが紹介されていることもあり、アクセスは初心者向けとはいえません。
特に冬季は積雪が深くなりやすいため、無理に車で進入せず、道路状況が悪い場合は別のポイントへ変更してください。
千歳基地撮影ポイントの光線・設備・アクセスを比較


12か所の特徴を大まかに比較すると、次のようになります。
| 撮影ポイント | 主な対象 | アクセス | 設備 |
|---|---|---|---|
| 新千歳空港展望デッキ | 旅客機 | ◎ | ◎ |
| ドッグランポイント | 旅客機 | ○ | ○ |
| 生コンポイント | 旅客機 | △ | △ |
| A10ポイント | 旅客機 | △ | × |
| 18エンド | 自衛隊機 | ○ | △ |
| 南千歳陸橋 | 自衛隊機 | ◎ | ○ |
| ENEOS奥 | 旅客機 | ○ | △ |
| Jコロポイント | 旅客機・自衛隊機 | ◎ | ◎ |
| 管制塔横 | 自衛隊機 | 要現地確認 | 要現地確認 |
| 36Rエンド西側 | 自衛隊機 | △ | × |
| 36Rエンド | 自衛隊機 | △ | × |
| G誘導路ポイント | 旅客機・自衛隊機 | △ | × |
※設備・アクセスは周辺状況によって変わります。特に通称ポイントは公式施設ではないため、現地確認を優先してください。
初心者ならJコロ・南千歳・展望デッキが使いやすい
初めて千歳へ遠征するなら、いきなり林道や基地外周へ向かう必要はありません。
- 旅客機中心なら新千歳空港展望デッキ
- 旅客機+自衛隊機ならJコロポイント
- F-15中心で公共交通なら南千歳周辺
この3か所から始めると、トイレや交通手段を確保しやすく、初めてでも撮影計画を立てやすくなります。
順光になる場所は時間帯で変わる
航空機の色やマーキングをきれいに写したい場合は、太陽を背にする順光が基本です。
千歳では同じポイントでも午前と午後で光の当たり方が大きく変わります。
また、F-15がどちら向きに離着陸するかによって見える機体面も変わるため、「時間帯+風向き+滑走路運用」をセットで考えましょう。
公共交通なら新千歳空港駅・南千歳駅を起点にする
レンタカーを利用しない場合は、新千歳空港駅または南千歳駅を起点にすると移動しやすくなります。
特に新千歳空港展望デッキ、Jコロポイント、南千歳周辺は公共交通を利用した遠征でも候補にしやすい場所です。
反対に36Rエンド周辺やG誘導路周辺は、徒歩移動の距離や道路状況を考える必要があります。
千歳基地撮影の装備とマナー


F-15撮影は300~600mm程度の望遠が使いやすい
千歳基地周辺からF-15を撮影する場合、距離のある場所では300mm以上の望遠域が使いやすくなります。
APS-C機なら300~400mmクラスでも機体を大きく写せる場面があります。
一方、接近する大型機や誘導路上の航空機では望遠すぎると機体全体が入らないため、100~400mmや200~500mmなど広い範囲をカバーできるズームレンズが扱いやすいでしょう。
戦闘機は高速シャッターを基本にする
高速で飛ぶF-15を止めて撮影したい場合は、シャッタースピードを速めに設定します。
晴天なら1/1000秒~1/2000秒前後を出発点にし、機体の速度やレンズの焦点距離に合わせて調整すると撮影しやすくなります。
オートフォーカスは動体追従モード、ドライブは高速連写を利用すると、離陸や旋回の一瞬を残しやすくなります。
冬は予備バッテリーと防寒対策が重要
千歳の冬季撮影では、カメラより先に寒さへの対策を考えてください。
- 防寒手袋
- 防水性のある冬靴
- 予備バッテリー
- カイロ
- レンズ用クロス
- カメラを入れられる袋
低温ではバッテリーの消耗が早くなるため、予備バッテリーは内ポケットなどで冷やしすぎないようにします。
また、寒い屋外から暖房の効いた室内へ入るとカメラに結露が生じることがあります。密閉できる袋などに入れてから室内へ移動し、ゆっくり温度を戻すと機材を保護しやすくなります。
路上駐車・私有地への立ち入りはしない
基地外周では、撮影場所よりも車を合法的に停められる場所を確保することを優先してください。
道路脇に十分な空間があるように見えても、駐車禁止場所や作業車両の通路になっている場合があります。
農地、企業敷地、基地敷地などへ無断で入ることも避けてください。
千歳基地周辺ではドローン飛行に厳しい規制がある
千歳基地は、小型無人機等飛行禁止法の対象となる防衛関係施設です。
2026年7月14日の法改正施行後は、千歳基地の対象施設とその周囲おおむね1,000mの地域上空が原則として小型無人機等の飛行禁止区域となっています。
さらに新千歳空港周辺にも航空法などによる規制があります。
空撮目的だから自由に飛ばせるわけではありません。通常のカメラ撮影とドローン撮影は完全に別と考えてください。
千歳基地・新千歳空港周辺では複数の法令による飛行規制があります。許可や同意など必要な手続きを確認できない場合は、ドローンを使用しないでください。
熊など野生動物にも注意する
基地・空港外周には林や草地に近い場所があります。
特に早朝や夕方、林道に近い場所へ一人で入る場合は野生動物にも注意してください。
千歳市や北海道などからヒグマの出没情報が出ている場合は、林に近い撮影ポイントを避け、空港や駅周辺の撮影場所へ変更する方が安全です。
千歳基地の地図と公式情報
千歳基地と新千歳空港は隣接しています。初めて訪れる場合は、南千歳駅、新千歳空港、千歳基地の位置関係を地図で確認してから移動すると分かりやすくなります。
航空祭、基地公開、飛行展示などの最新情報は、航空自衛隊千歳基地の公式ホームページや公式Xで発表されます。
Tweets by 航空自衛隊千歳基地千歳基地の撮影ポイントに関するQ&A
まとめ|千歳基地の撮影ポイントは目的とアクセスで選ぼう
- 千歳基地周辺にはF-15を狙える撮影ポイントが複数ある
- 旅客機も撮るなら新千歳空港側のポイントが便利
- 初心者は展望デッキ・Jコロ・南千歳周辺から始めやすい
- 36Rエンド周辺などではF-15を近くで狙える可能性がある
- 通称ポイントの多くは公式撮影施設ではない
- 風向き・光線・滑走路運用を確認して場所を選ぶ
- 路上駐車や私有地への立ち入りは避ける
千歳基地周辺では、第201飛行隊・第203飛行隊が運用するF-15J/DJをはじめ、救難機や政府専用機などさまざまな航空機を見る機会があります。
しかし、撮影ポイントによって距離、光線、交通手段、設備は大きく異なります。
初めてなら新千歳空港展望デッキ・Jコロポイント・南千歳周辺、F-15撮影を重視するなら千歳基地側の18・36エンド周辺というように、目的から場所を絞ると選びやすくなります。
また、基地・空港外周の通称ポイントは公式の展望施設ではありません。古い撮影情報だけを頼りにせず、現地の道路状況、立入規制、標識を確認してください。
安全と周囲への配慮を優先しながら、その日の風向きと滑走路運用に合わせて千歳ならではの航空機撮影を楽しみましょう。




